フィギュアスケート界のレジェンド、伊藤みどりさん。
1989年の世界選手権で史上初のトリプルアクセル成功を果たし、世界中を驚かせた伊藤みどりさん。
そんな伊藤みどりさんは、現在どのような活動をしているのでしょうか？
また、華々しい成績の裏にあった苦労話も気になりますよね。
テレビ東京「ありえへん∞世界」で紹介された伊藤みどりさんの現在の姿や、今だからこそ語れる貴重な体験談をお届けします。
ぜひ最後までお読みください！
伊藤みどりの現在の活動内容
伊藤みどりさんは、1992年アルベールオリンピックで銀メダルを獲得した僅か2ヶ月後、22歳にして突然の現役引退発表しました。
引退会見時では「早く可愛いお嫁さんになりたい」と話していました。
引退から33年、最近はテレビで観られることは殆どありませんが、今は何をしているのでしょうか？
伊藤さんは旦那さんの仕事の関係で、現在は福岡県北九州市に住んでいるそうです。
現在、伊藤さんは55歳ですが、冬場はスケート教室を開催して、次世代のフィギュアスケーターを指導しています。
そして、ご自身もフィギュアスケートアダルト世代の世界選手権に出場しています。
そして、持ち前の運動能力で世界大会では優勝もしています。
現役時代に技に磨きを掛けていたことが、現在にも活かされていると思われます。
伊藤みどりが語る当時の苦労話
今から33年前のフィギュアスケート界ではどんな苦労があったのでしょうか、伊藤みどりさんが語ります。
資金面での苦労
伊藤さんの現役当時、オリンピックや世界選手権大会は賞金大会ではなかったので、どれだけ成績を残しても賞金は出ませんでした。
あるのは名誉だけでした。
丁度、アルベールビルオリンピックでメダルを獲得したらお金を貰えるようになり出した頃だったそうです。
アルベールビルオリンピック以前はどんなにメダルを獲得しても報奨金は０円だったそうです。
フィギュアスケートは施設使用料や衣装代、遠征費でお金がかかるスポーツ。
伊藤さんクラスのトップ選手でも資金面で大変苦労していたそうです。
ルール面での苦労
現在のフィギュアスケートでは、テクニカルとアーティスティックというカテゴリーに点数方式が分かれているため、順位付けが明確になっています。
しかし、当時は高難度の技であるトリプルアクセルを飛べても、大会で優勝できるわけではなかったそうです。
というのも昔はフィギュアスケートは審査員による主観的な判断で点数が付けられていました。
主にスケーターの美しさ、優雅さで点数が付けられていました。
ですから、外国人の美しくスタイルの良い選手は圧倒的に有利で、身長145cmの伊藤さんは全く不利だったのです。
スタイルの良い外国勢に対抗するために、伊藤みどりは世界でどのように戦うのか・・・？
何を個性に見せていくか？を作戦を立てました。
美しさや優雅さは足りなかった伊藤さんは、得意なジャンプ、女子では跳んだことのなかったトリプルアクセルを売りにしたそうです。
伊藤みどりのフィギュアスケート界への貢献
伊藤みどりさんは現在のフィギュアスケート界へ大きな貢献を果たしています。
伊藤さんは、フィギュアスケートの当時の常識を覆したのです。
即ち、世界中が注目するオリンピックで、伊藤さんが美しさや優雅さでなく、ジャンプ・技術で銀メダルを獲得したのは、フィギュアスケート競技に新しい視点をもたらしたと言えます。
女子フィギュアスケートにもジャンプ力や技術力の要素が求められるようになり、現在のフィギュアスケートの発展に繋がっています。
まとめ
伊藤みどりさんは、現在55歳で福岡県北九州市に在住し、スケート教室での指導やアダルト世代の世界選手権に出場するなど、フィギュアスケートと共に歩み続けています。
現役時代は資金面やルール面で多くの苦労がありましたが、その困難を乗り越え、トリプルアクセルの成功など高い技術力で世界を驚かせました。
伊藤さんの活躍は、フィギュアスケート界に新たな視点をもたらし、現在の競技発展に大きく貢献しています。
レジェンドとしての輝かしい過去と、今も続くスケートへの情熱。
伊藤みどりさんの姿は、多くの人々に勇気と希望を与え続けているのです。
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