女性ピン芸人として人気急上昇中のやす子さん。
独特な芸風と自衛隊出身という異色の経歴で注目を集めています。
しかし、彼女の生い立ちには知られざる苦難の日々があったのです。
今回は、やす子さんの幼少期から自衛隊を経て芸人になるまでの経緯を詳しくリサーチしました。
彼女の波乱万丈な人生とそこから生まれた強さをご紹介します!
やす子の生い立ち 幼少期と家庭環境

やす子さんは1998年9月2日、山口県宇部市に生まれました。
本名は安井かのんさんです。
幼少の頃のやす子さんは、動物や昆虫を追い求める一人遊びの好きな女の子でした。
小中高の昼休みは、一人で図書室で本を読むのが好きでした。
小学時代は漫画、中学は伊坂幸太郎、高校は直木賞、芥川賞のお薦め本を読んでいました。
今も週に本を2、3冊読んでいるそうです。
しかし、彼女の幼少期は決して平坦な道のりではありませんでした。
父親が幼い頃に家を出て以来、母子家庭で育ちました。
母親は昼夜を問わず働き、家計を支えていましたが、経済的には非常に厳しい状況だったのです。
給食がない夏休みにはスーパーで50円のパンの耳を買って生活していました。
夏休みについては「本当に地獄でしたね。給食ないから」とその過酷さを振り返っていた。飢えを救ってくれたのは、スーパーで50円で売っていた大量のパンの耳。夏休みの間はずっとそれを食べていたのだという。女性自身
幼い頃から飢えと闘う日々を送っていたやす子さん。
その経験が、後の彼女の強さの源になったのかもしれません。
中学時代には、家庭環境の影響もあり、周囲から孤立してしまいます。
数年間にわたるいじめを経験し、16歳から18歳までは児童養護施設で生活しながら高校に通うことになりました。
友人の悪口に同調しないことで孤立するなど、多くの苦労を経験しましたが、やす子さんは前向きな姿勢を失わず、困難に立ち向かい続けました。
自衛隊入隊から芸人への転身

高校卒業後、やす子さんは思い切って陸上自衛隊に入隊します。
自衛隊を選んだのは、衣食住がそろっているからでした。
地元の就職先で条件に合ったのがパチンコ屋と自衛隊でした。
パチンコ屋は落ちて、自衛隊に合格しました。
人とのコミュニケーションが苦手なやす子さんは、自衛隊の集団生活を通して、社会人としての振る舞い方や人との接し方を学びました。
やす子さんは「自衛隊は人間にしてくれた場所」と言っています。
自衛隊では塹壕掘りの部隊に配属され、重機のオペレーターの訓練を受けました。
20キロの荷物を背負いながら5キロの銃を持つ行軍など、過酷な訓練を乗り越えていきます。
この経験が、やす子さんの精神的な強さを育んだと言えるでしょう。
しかし、ある日突然「辞めよう」という気持ちが湧き上がります。
上官の後ろを歩いている時に何かを感じ取り、急に自衛隊を辞める決意をしたそうです。
自衛隊を退職後、やす子さんは上京し、清掃員として働き始めます。
その後、やす子さんは東京都港区の中学校の用務員をしていた時に、友人からお笑いの世界に誘われ、なんとなく入っていきました。
やす子の芸人遍歴

やす子さんの芸人への道は、固い決意で始めたのでは無く、「初舞台でやめちゃおう、今日限りで終わり」のスタートでした。
お笑いに誘った友人は初舞台で突然辞めてしまい、やす子さんは一人で舞台に立ちました。
初舞台で辞めようと思っていたので「やす子」という芸名も、本名の安井から適当につけたという事です。
事務所のマネージャーから「来月もネタ見せに来い」と言われたやす子さんは、自衛隊時代の上官の命令は絶対というのが染みついていたので、辞めると言えず、渋々続けたそうです。
そんなあやふやな感じのやす子さんに転機が訪れます。
芸人生活2ヶ月目のある日、やす子さんは先輩のハリウッドザコシショウの舞台に感動して、本気で芸人の道を志そうと思ったのです。
やす子さんは相方とコントネタを披露していましたが、全く目が出ませんでした。
そんな時、先輩芸人に自衛隊ネタをやるように勧められて、そこからオーディションに合格し出しました。
自衛隊での経験を活かしたネタは、やす子さんのおっとりとして優しい雰囲気から意外性があって評価されています。
芸人としての初出演となった『ぐるナイおもしろ荘2021』では、その独特な芸風で注目を集めました。
以降、テレビ番組への出演が増え、人気急上昇中の芸人となっています。
やす子さんの「はい~」という独特のイントネーションは、耳に心地よく響いて印象に残ります。
ゆるキャラ風のやす子さんですが、舞台裏でやす子さんを執拗にいじる芸人をトーク番組で思いっきり暴言を吐いて笑いをとり、逆ギレキャラの芸風も身につけました。
番組では、
「人を傷付けるお笑いをする人は、裏ではだいたい優しいんですけど、こいつはマジでクソなんですよ」
「もうテレビとかどうでもいい。お前を今日は○す」
──などなど、過激な発言のオンパレードだった。
やす子さんの明るい性格と、困難を乗り越えてきた経験から生まれたユーモアは、多くの観客の共感を呼んでいます。
自衛隊時代に培った「大きな声でのあいさつ」や「堂々とした態度」は、舞台でのパフォーマンスにおいて大きな強みとなっているとのことです。
また、やす子さんは芸人事務所SMAに所属していますが、そこに集う芸人たちを「家族みたい」と感じているそうです。
この環境が、彼女のキャリアを支え、成長を促す要因の一つとなっています。
さらに、やす子さんは自身の経験を通じて、他人を助けることに喜びを感じるようになりました。
現在はボランティア活動にも参加するなど、人を思いやる気持ちを大切にしています。
まとめ
やす子さんの生い立ちは、決して平坦なものではありませんでした。
幼少期の貧困、いじめ、自衛隊での厳しい訓練など、多くの困難を乗り越えてきました。
しかし、それらの経験が彼女を強くし、独特の芸風を生み出す源となりました。
自衛隊から芸人への異色の経歴は、やす子さんの人生そのものが物語るドラマティックな展開だったのです。
今後も、やす子さんの活躍から目が離せません。
彼女の明るさと強さ、そして人を思いやる心が、さらに多くの人々に笑顔と勇気を与えていくことでしょう。
やす子さんの今後の活躍に、ますます期待が高まります!
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